いよいよ明日の16時に、2019年度予備試験論文式試験の合格発表があります。しかし、予備試験は論文式試験を合格しても、口述試験に合格しなければ最終合格したことになりません。そこで、これから数回に分けて予備試験の口述試験についての経験談をこのブログに書いていきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。


まず、1回目となる今日のテーマは「予備試験論文式試験の合格発表の日にやるべきこと」です。予備試験の論文式試験の合格は、あくまでも予備試験口述式試験という最終の関門への道のりに過ぎません。自分の番号を見つけて、喜びを爆発させた後、すぐに次のアクションを起こしましょう。ダラダラしてると、ほんとーに予備試験論文式試験合格の結果が水泡に帰すような最悪の事態にもなりかねませんので、しっかりと情報収集をして備えて下さい。

まずはじめに、これだけは心に留めておいてほしいのですが、予備試験口述試験は本気で取り掛からないと普通に歯が立たないまま失敗する試験です。当時かなり学習が進んでいたはずのロー3年次の僕でさえ、過去問を初めてみた瞬間「えっ、めっちゃ難しい。しかもレベルもめっちゃ高いやん」ってなりました。また、9割受かるということは、10人に1人落ちるということです。本番の試験では10人1列になって順番に試験を受けるのですが、その10人の列のうち1人は必ず落ちる構造になっています。僕は本番で待機している間、かなりリアルに自分が落ちる可能性を実感しました。そこで、予備試験口述試験までの2週間は、予備試験論文式試験の直前並みに口述式試験に向けた勉強をしなければなりません。勉強生活の全てを予備試験口述試験に捧げる二週間になると思います。

そして、明日は合格した方にとってはその2週間の始まりの日であります。しかも、二週間にやるべきことは死ぬほどたくさんあります。そこで、初日にできることは全て終わらせちゃいましょう。

まず、合格したその日にやるべき最初のことは、3つあります。①口述模試の申し込み、②ホテルの確保、③新幹線・飛行機のチケット確保です。この3つはちゃっちゃと終わらせてしまう方がいいです。口述試験が近づけば近づくほど、確保が困難になりますし、値段も高くなります。また、これらの事務処理をやらなければならない状況を放置することで、人は「あー、やらなきゃなー」と思い続けるため脳の思考の容量の一部を使い続けます。パソコンでもソフトを立ち上げ続けると動作が遅くなるのと同じで、人間の脳もあるタスクを放置することで脳の容量を使ってしまい思考が鈍ってしまいます。なので、この3つの事務手続は合格発表の日か翌日までには終わらせましょう。

僕は、①については、合格していることを確認した直後に、京大ロースクールから伊藤塾京都校まで自転車を走らせ、伊藤塾の口述の申し込みをしました。どの予備校の口述模試を受けるか迷う方もいるかもしれませんが、とりあえず迷ったなら自分の通ってる予備校の模試を受けて、それでも心配なら別の予備校の口述模試も受ければいいと思います。
そして、どこの予備校の口述模試が良いかについては、ツイッターやブログでたくさん情報発信されていますから、それをうまく使いましょう。ちなみに、伊藤塾の口述模試は、かなり本番に近くて独特の緊張感を味わえましたので、オススメです。また、伊藤塾生だったので割引制度が利用できました。割引制度についてもうまく使いこなして下さい。

②③については、合格発表の翌朝一番に大学生協のトラベルカウンターに行って、カウンターのお姉さんに丸投げしました。普段から旅行慣れしている方であれば、自分でやってしまう方が安く済むかもしれませんが、そうでない方で学生であれば、生協の窓口で相談して、確実に予約手続を済ませた方が安心です。また、学割制度も使えば、かなりお得になります。

僕は、金曜日の夕方までローの授業があったので、金曜日の夜に京都駅発ののぞみの指定席を予約しました。とりあえず、行きの切符と座席だけを確保して、帰りの新幹線の切符は買いませんでした。

余談ですが、口述試験の2日目に東京競馬場で天皇賞秋があったので見に行こうと企んでいたのですが、2日目の試験の順番が午後の一番最後だったので結局試験が終わってそのまま京都に帰りました。それでも、京都に着いたのは結構夜だったので、かなりトンボ帰りの旅でした。

また、ホテルはJR京葉線の潮見駅前にあるアパホテルを金曜日の夜と土曜日の夜の連泊で予約しました。アパホテル潮見には、めちゃくちゃたくさんの予備試験受験生(および京大ロースクール生)が泊まっていたので、予備試験口述試験を受ける受験生が泊まるスタンダードなホテルだったと思います。若干高かったですが、大浴場も付いていて、部屋もそこそこ綺麗で、悪くはなかったと思います。もちろんアパホテルも生協を通じて予約しました。

とりあえず、今日は以上になります。次回は「予備試験口述試験に向けた勉強」をテーマにブログを書きたいと思います。予備試験口述試験も過去問に始まり過去問に終わる試験ですが、それについて詳しくまとめたいと思います。

では、またこんど!